インタビュー

interview

第四回

製作部次長 ラインプロデューサー/株式会社東映テレビ・プロダクション

磯崎憲一さん

今の時代に必要なロケーションとは

現在僕は、ロケハンする人たちをスタッフィングして動いてもらう立場となったので直接手配していませんが、現場時代から「9係」などでよくお世話になっているのは交番スタジオ。


コンビニがある環七マルチスタジオやファミレスがある井荻レストランスタジオも、刑事ものでは重宝しています。あとは病院。初台玉井病院スタジオは、病院としてだけじゃなく、地下に廃墟風のスペースがあったりして色々使い道があるので、よく使わせてもらっています。最近は予算的にも時間的にも厳しくなってきているので、1箇所でいくつものシチュエーションがあるスタジオはすごくありがたいですね。


プラネアールはすでに様々なロケーションが揃っているので、今後求めるとしたら新しいものより、同じロケーションの中での種類の多さですかね。刑事ものの視点からすると、やはり警察署に関する設備は、使い勝手がいいものが色々なパターンであった方が嬉しいなと思いますね。1つの舞台を飾り込むよりも、とにかく量産なので (笑)。

若いクリエイターへ

今、若い人がなかなか定着しないんですよね。最近は(ロケ場所の許可申請や作品の表現についてなど)周辺の目も厳しくなっていますし、もしかしたら業界そのものや仕事としての魅力が、僕らの若い頃とは変化してきているのかなという気がしています。

ただそんな中でも、ものづくりにおける「完成したときの喜び」というのは変わらないと思うので、そういう楽しみを共有しに、ぜひ入ってきてみませんか?と言いたいですね。

始めのうちはどうしても、自分の作品に対する関わりが結果として見えにくいかもしれませんが、だんだんと自分のやったことが作品の画に見えるようになってきます。
そして必ず必要な存在になっているはずなので。それまで、作品作りの楽しみを自分なりに見つけて頑張って欲しいなと思います。

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