インタビュー

interview

第八回

動画クリエイター

あごキングさん

プロフィール
あごキング
<略歴>
YouTube登録者133万人を超える「プリッとChannel」の主なメンバーとして活動している動画クリエイター。
新潟県出身。
プリッとChannelは在籍メンバーが全員元芸人もしくは現役の芸人で構成されており、総再生回数は20億回を超えている大人気グループクリエイター。
2022年は活動5周年を迎え、動画制作以外にもイベント、メディア出演など活動の幅をさらに広げている。

プリッとChannelのはじまり

ステージがある荻窪スタジオ

ステージがある荻窪スタジオ


僕はプリッとChannelをやる以前から芸人をしてまして、モノマネ・ネタでいろんな舞台に立たせてもらいました。その頃に荻窪スタジオで行われたお笑いイベントにも出演していましたね。でも全然売れなくて(笑)、正直もう芸人なんて辞めようかなぁ〜なんて思ってたんです。そんな時にコンビを組んでいたSasuke(プリッとChannel創設メンバー)から「YouTubeやってみない?そこでもうちょっとやってみようよ」って声をかけられたことがプリッとChannel結成のきっかけです。じゃあYouTubeで何する?ってことですけど、明確なコンセプトもなかったのでお互い悩みながら手探りで動画を作っていきました。まぁ強いて言えば芸人時代に培ったトーク力は持っていたと思うんでそれを持ち味にしながら、他の人の動画も見まくって、いまウケてるトレンドはなんだろう?とか、おもしろくなる編集はどうだろう?とか、毎回勉強しながら作っていきましたね。僕らがチャンネルはじめた頃のYouTubeってテレビと違ってとにかく短く!テンポよくおもしろくする!という感じのスピード感があったんです。しゃべりの中でも「あの〜」って言葉を探してるところすらも編集でカットして、とにかく無駄を省いてババババババって勢いよくしゃべってる感じにする、そのスピード感で持っていく流れがテレビとはまったく違う独自の世界がありました。そういった流れでいろんな企画を見せるんですが、なにより大変だったことは毎日投稿するということです。やっぱり視聴者を飽きさせないためにも毎日投稿するということは当時の至上命題でしたが、企画を生み出すことは本当に苦労しました。内容に関しては基本Sasukeのアイデアからはじまることが多いんですが、チャンネル初期の頃はボロボロの一軒家に6人くらいで住んでいたので、メンバーみんなで意見出し合ってあまり考えずにノリで決まることが多かったような気がします(笑)。だから急に思いついたことをそくやってみようって行き当たりばったりな感じだったので、日没で撮り切れないなんてこともありましたし、編集も自分たちでやるので常に時間に追われているような感覚で毎回投稿していました。振り返るとYouTuberの創成期って気軽にアップできるから毎日投稿が当たり前の時代だったんですが、その流れを変えてくれたのはHIKAKINさんだったんですよね。HIKAKINさんの影響って大きくて、あの決断から多くのYouTuberがただただ毎日投稿するんじゃなくて、じっくりしっかりと動画を制作していく流れに変化していったと思います。僕らもいろいろな要因はありますがその動きが後押しして毎日投稿を止めるんですが、これまでと違うクオリティの高い動画をどう作っていくべきかと考えたところ、本格的にハウススタジオでの撮影を行うスタイルに移っていったと思います。

世代をこえる学校の楽しさ

映画館がある明大前スタジオ3F

映画館がある
明大前スタジオ3F


ハウススタジオ使って撮影する前まではけっこう場所探しに苦労してたんですよ。でもレンタルスタジオとかで検索していってプラネアールさんのHP見たときは驚きましたよ!スタジオ数めちゃめちゃ多いしジャンルもいっぱいあるってところはうれしかったですね。逆にないシチュエーションってあります?映画館はあるし電車の空間なんてのもあるし(笑)、バリエーションがすばらしいですよ。あと僕が思うにハウススタジオのいいところって自分たちの生活に密着した場所でいろいろできちゃうっていう点ですね。普段生活に欠かせないコンビニとか必ずみんな行ったことある学校や病院とか。もちろん逆に身近な場所じゃない荻窪スタジオの洞窟とか変わったシチュエーションのおもしろさもありますが、身近な方が僕らの企画に合うしYouTubeではヒットしやすい感じします。だからプラネアールさんの中でも竹岡の学校スタジオで行った企画は一番思い出深いですね。校舎内で全力で鬼ごっこしたりかくれんぼしたりするってこと学生時代にみんな考えるじゃないですか、でも怒られるからなかなかできないですよね(笑)。そういうことを実際企画でやると反響が大きいんです。やっぱり学校一棟まるまる貸し切りで撮影できるのはインパクトあるから「ホントに学校でやっちゃうんだ!」って(笑)、自由に学校全体使えて撮影できるのは本当にありがたいです。あとちょっと余談になりますが、僕らのチャンネルのターゲット層って小中高生の10代とその親世代だいたい40〜50代くらいなんです。そうなると学校っていうシチュエーションはリアルタイムで体験してるので楽しめますからね。さらに言うとプリッとChannelは家族揃ってみんなで安心して楽しめる内容でありたいんです。だから炎上しないように気をつけてます(笑)。

学校1棟の富津竹岡学校スタジオ

学校一棟の
富津竹岡学校スタジオ

ハウススタジオのメリットとしてすごくあたりまえのこと言いますが、外部の人との接点を遮断できるということがあります。僕らスタッフだけで撮影できるということ。このコロナ禍、一般の人が映っていたりするとそれだけでクレームの対象になってしまうこともあるんです。僕らは食べ物系の企画も多いんでどうしてもマスクを外さないといけない、となるとやっぱり人目の多い場所ではできないですよね。スタジオ内だとそれが制限されないのでYouTube見ている人にも安全に撮影できてるってのが伝わると思います。だからですね……無人島スタジオってどうですか?(笑)。これ是非ともプラネアールさんで出してほしいなぁ〜、僕らも沖縄の方で無人島企画やったんですが、これホントYouTuberにはヒットするロケ地なんですよ!

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